割り切れば「コスト」は安くなる

2011.09.30

家づくりの段階で、好きなインテリアを選ぶプロセスは購入者にとって醍醐味の一つのようです。何百種類ものクロスのなかからお気に入りのものを探したり、キッチンやバスの仕様を一つひとつ吟味したりしていく作業は確かに楽しいものでしょう。その半面、あれこれ迷って選んだアイテムに肩入れしすぎてせっかく建てた家を楽しめない人も多いようです。子供が壁に落書きしないようにと目を光らせ、キッチンのドアに何かをぶつけてはハラハラドキドキし、フローリングに傷を見つけてがっかりする。そもそも「家の部品はすべて消耗品」という「常識」さえあれば、もっと気楽に家を使うことができるはずですし。家を建ててからも楽しめるのではないでしょうか。「クロスは五年や一〇年で貼り替えるもの」と思えば、子供のいたずらに対してもそんなに目くじらを立てずにすむはずです。また、ムク材のドアはいつかは反るものです。そのことに一喜一憂するよりは、プリントされた木調のドアにはない、ムク材独特の素材感を楽しめばいいのです。部品は消耗品だと割り切れば、建てるときのコストも大きく変わってきます。購入者は、一棟の家で三〇〇ヵ所ぐらいの部品を選ぶと一般的にはいわれています。新築時にはそうしたコストをなるべく抑えて、住みながら徐々に手を加えていくのも上手な家づくりのスタイルなのです。

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