年間4万4000ヘクタール近くも宅地に転換

2011.12.03

農地が年間4万4000ヘクタール近くも宅地に転換されることになった場合、いったいどの程度の価格でそれが販売されることになるのかという点について考察してみる。現在、市街化調整区域内の宅地に転換できないところの地価は、高いところでは坪40万円近くするところもあるが、これは都心から20km〜30km圈の住宅地に隣接している地域の場合である。首都圏周辺の用地の価格は、これが宅地に転用できない市街化調整区域の場合、あるいは宅地化が進んでいない都心から60km圏あたりになると、現在ほぼ坪当たり10万円前後である。

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しかしこれは、あくまで市街化調整区域の農地の宅地転用が完全に規制されている現状においての価格である。今後その農地が大量に宅地へ転換可能となると、状況は一変してくるといえる。もしそうなった場合、坪5万円前後でも十分に入手可能になるであろう。特に宅地化を認めるにしても、分譲面積に最低150坪、あるいは200坪という制限を設けると、その最低取引単位の価格は、宅地購入者の購入可能額と売り手である農家との関係で形成されるようになる。もし農家が50アール、1500坪を坪5万円で売却すると7500万円の売却代金を手にできる。かりに150坪ずつ10人に分譲すると、1人当たり750万円となる。しかし、これに造成費をかけると、たぶん30%程度上乗せした金額になると推定される。つまり150坪前後の造成済み分譲地は、平均すると1000万円前後の価格になるであろう。