そもそも二世帯であろうが三世帯であろうが、一軒の家に同居しているのが日本の家庭の通常のカタチでした。それが、玄関をはじめ浴室、台所など2つずつ用意された間取りで設計されるようになりました。その背景には、新たな土地を購入せずに済む親との同居が増えたことがあります。それに伴い発生する嫁姑の人間関係などに配慮したプランニングが二世帯住宅というわけです。二世帯住宅は、実は日本独特のプランで、日本の住宅メーカーが考案したものです。その後プランはどんどん進歩を遂げて、さまざまなタイプのものが造られるようになりました。左の図で示したように、(1)共同型、(2)分離型(一階と2階の上下で分けるタイプと、左右でそれぞれに階段を設ける方法がある)、(3)中間型などです。また、二世帯家族といっても息子夫婦が同居するのと、嫁夫婦が同居するのとではプランニングも違ってきます。ポイントは水廻りにあるようです。嫁夫婦が同居する場合は、嫁と姑の関係ではなく母娘の関係になりますので、キッチンは共同のほうが良いくらいでしょう。しかし、息子夫婦が同居の場合、キッチンが1つでは何かと気遣いが多く、また、洗濯や浴室に入る時間帯や汚れ物を扱う心理面がトラブルの元になりかねません。玄関にしても、婿養子でなければ名字を異なるため、表札を区別できるように別々に分けたりします。
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