老人にとっては厳しい環境

2011.09.30

街の誕生から成長、そして衰退まで、僅か20数年。シャッター通りが活気を取り戻し、子どもが路上で遊ぶ姿を見ることは、もうないでしょう。何か欠けていたのか、何を読み間違えたのか、時代の流れと片づけてしまうには、あまりにも早すぎる無惨な結末です。戦後、高度成長の波に乗って山を崩し、田園を整地して開発された新興郊外住宅地の殆どは、同じような結果に終わっているのではないでしょうか。国が主導して大規模開発が行われたニュータウンも、もちろん同じような道を歩んでいます。多摩ニュータウンは山を切り崩して作った、計画人口30万人、現状18万人規模の街ですが、階段や坂道が多く、都心までの電車が出る駅は遠いうえ、建物にしてもエレベーターの設置義務がない5階建て以下が多いので、老人にとっては厳しい環境です。ここも、成長した子どもは都心に出ていったまま戻らないため、急速に過疎化し老人の街になりつつあります。人口増加に見切りをつけた駅前のスーパーや商店は撤退し始め、当初国が描いた輝かしい未来の街は、そこにはありません。

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